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イギリスではタワーマンションが嫌われている?

タワーマンションはイギリスでは嫌われている傾向があります。
ヨーロッパには超高層の住宅はほとんどなく、イギリスには一部ありますが上流階級ではこのような住宅を嫌いだと考えている人々も多くおり、国民の多くがあまり好ましく思っていません。

また1970年にイギリスで、高層住宅での生活は、子供の健全な発育に悪い影響を与えるという調査報告が出たため、高層階のマンションは嫌われる傾向にあります。
しかし現実には建設がストップされることはなく、世界各国に比べると建設数は少ないですが実際には建てられているのが現状です。

高層建築物に反対するのは国民だけではなく、チャールズ皇太子も反対しています。
チャールズ皇太子は建築界で1987年にマンションハウススピーチを行い、高層マンションについて醜悪なものと痛烈に非難しています。
専門家に都市の現代建築をゆだねてしまうと伝統的なロンドンの景観が損なわれイギリスの凌辱に当たると酷評しました。
チャールズ皇太子の理想は、ロンドンを高層ビルを廃止した「塔のない都市」にすることでした。

こうした建築理想については、1988年度にテレビ局BBCでも75分のドキュメント番組「英国の未来像」が放映され、大きな反響を呼び、イギリス国民の多くの理解を得ることができました。
しかし、イギリスの都市では、タワーマンションの建設が止まることはありません。
タワーマンションに対する国民の賛同は様々ですが、古き良きものを愛するイギリス国民の賛同は多く、タワーマンションが嫌いだという国民が多くいる傾向があります。
今でもイギリスにとって高層マンションや高層ビルは醜悪なものという観念が深く根付いているのかもしれません。

最近の事件ではイギリスロンドンのタワーマンションで大規模な火災が起こりました。
深夜に起こった火災であったため、タワーマンション全体が炎に包まれ大惨事になってしまったのです。
27階建てのグレンフェル・タワーというタワーマンションで、1970年に建設された古い建物でした。
火災事故が起こる近くまで戸数を増やす改装工事が行われていました。
そのためビルの外側に施されていた断熱材が燃え広がってしまったのです。

こうしたタワーマンション火災は建物の安全性が高められなければ、日常的に起こる可能性があります。
日常的にこうした火災事故が起これば、タワーマンションに対する偏見も大きくなり、建物以外にも周辺の安全性も追及されることでしょう。